映画『この世界の片隅に』を観ました。
映画は劇場で観るのが好きなので、時間があればちょこちょこ映画館に足を運んでいる鈴木です。
話題の映画『この世界の片隅に』を観てきました。
第2次世界大戦中の広島で、前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を描いたアニメ映画です。
戦争時の日常を描いた作品なのですが、とってものんびりした雰囲気の映画でした。
なんせ主人公のすずさんが、そうとうなのんびり屋さんで・・・。
絵のタッチも曲も牧歌的で、ぼんやりスクリーンを眺めてるだけで穏やかな気持ちになります。
そんなゆるやかな世界観の中で突如描かれる戦争シーンが逆にショッキングで・・・。戦争の恐怖をあらためて感じました。
個人的におもしろかったのは、主人公すずさんのお宅へ、昔一度だけ会ったことのある男性が親とともに探し訪ねてきて、結婚する運びになるという展開。
なんとロマンチックな・・・。
今の時代だったら家族ぐるみのストーカー行為?といわれてしまいそうですが、この時代の結婚観ならOKだったのでしょうか?
きっかけはどうであれ、見合い結婚があたりまえだった時代、結婚してから二人の関係を育んでいくというのも一つの美しい形だなぁと思いました。
戦時下のアニメ映画で有名な作品では『火垂るの墓』がありますが、昔この映画を観たときはただただ悲しくて涙が出てきたのを覚えています・・・( ノД`)シクシク…
『この世界の片隅に』でも最後は泣けてしまったのですが、主人公家族の今後の生活に明るい未来を感じられるような、今回はじんわりとあたたかい涙でした。
2016年のアニメ映画だと『君の名は。』もいい映画でしたが、『この世界の片隅に』よかったです。
とくに若い人たちに見てほしいなぁ…なんて思ったりもしたんですが、僕も歳をとったということですね。
最後に、すずさんの声を演じた声優初挑戦ののんさんのはまりっぷりが素晴らしかったです。
映画公式サイト ↓
http://konosekai.jp/