肩こりには「温める」のと「冷やす」の、どちらがよいのか?

肩こりがつらくて当院にいらっしゃる方によく質問されます。
「肩こりは温めるのと冷やすのどっちがいいんですか?」

肩こりには「温める」のと「冷やす」のとどちらが良いのか迷っている男性のイラスト

これは「温める」が正解です。
なぜなら、こりかたまった筋肉を改善するには血流を良くする必要があるからです。 ですから、お風呂などで湯舟につかり首・肩までじゅうぶん温めたり、肌着の上からカイロなどを肩や肩甲骨まわりに貼るなどして体の外からじんわり温めることが効果的です。 他にも、首・肩・肩甲骨などの体操やストレッチをすることで体の中から血の巡りを良くすることも有効です。

「湿布などは効果があるんですか?」
湿布も肩こりで痛みがある時には有効です。 ですが、これは血流を促進するものではなく、消炎鎮痛効果を期待するものです。 湿布の中には温湿布というものがあります。温湿布には温かさを感じるカプサイシンというトウガラシ成分が含まれています。 この成分は皮膚の温度が2~3度上がるという変化はありますが、血流の滞りを改善できるほどの温度変化まではみられません。 つまり、温湿布を貼ると多少ポカポカと温かさを感じるかもしれませんが直接的に筋肉のこりを解消できるほどの効果は期待できないのです。
また湿布には第一類・第二類・第三類の3種類があり、数字が少なくなるほど効果や副作用が強くなる傾向にあります。ご購入されるときはには薬剤師に相談して自分の症状にあったものを使用してください。

◆まとめ◆
肩こりを改善するには血流の促進が大切です! それには首・肩まわりを温めること、動かすことが効果的なので、日常生活の中でうまく取り入れてみて肩こり予防に役立ててくださいね。
今日もよろしくお願いします!